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 見出しの写真はハヤブサ

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FalconHY

Author:FalconHY
広島県在住。
野鳥を中心に自然写真に取り組んでいるブログです。
過去に撮影した写真もおりまぜ、いろいろな話題を紹介しております。
*写真等の無断使用はお断りいたします*



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レンジャク Part2
キレンジャク 諏訪市にて
キレンジャク121130-04021403_convert_20121130144350

キレンジャクはヒレンジャクに比べ少し大きい。
ヒレンジャク18cm、キレンジャク20cmである。

関東周辺でも、春の渡りの時にヒレンジャクとキレンジャクそれぞれ見ることができる。
何故か、キレンジャクの方が人気が有るらしい。
ヒレンジャクもキレンジャクも、その顔を見ているとロシア系の顔に見えるのは僕だけかな。
羽毛が非常に細かく、淡い色のグラデーションが非常にきれいだ。
まるで、ベルベットの生地のようだ。

人形のように 八王子市にて
キレンジャク070324-0324_convert_20121128215801

地面に落ちたナナカマドの実を食べるキレンジャク 諏訪市にて
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キレンジャク 八王子市にて
キレンジャク070324-0385_convert_20121128215824


テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


レンジャク
”連雀”という名の語源
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先日、我がフィールドでもレンジャクが多く飛来していることを紹介しました。
今回は、過去に撮影したヒレンジャクとキレンジャクの写真を順次紹介します。

レンジャクを始めて見たのは山口県宇部市に転勤していた頃の春先でした。
当時、小学生だった息子が学校から帰ってくるなり、
『お父さん、近くの池のそばでレンジャクがいっぱいいたよ』って言ってきた。
ウソだろう、こんなところにレンジャクなんて。
半信半疑で、そう言う息子と一緒に見に行くと何とヒレンジャクが10数羽。
初めて見るヒレンジャク。しかも結構警戒心が薄く近くにまで寄れる。
あわててカメラを取りに行ったことを思い出す。
その息子も、今では3児の父親。時の経つのも早いものだ。

ナナカマドとヒレンジャク 諏訪湖にて
ヒレンジャク060325-9684_convert_20121128215937

頻繁に水のみを繰り返すヒレンジャク 山中湖にて
ヒレンジャク060321-9425_convert_20121128215849


テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


ミノムシ
ミノムシ121123-1099_convert_20121128193721

今回はミノムシの話題です。

散歩していてその道すがら周りをキョロキョロ。
すると、最近ミノムシが非常に少ないと感じます。
以前はもっと葉っぱの落ちた木立にぶら下がっていたように思う。
これは、外来種の『オオミノガヤドリバエ』という大陸型のハエが、
このミノガを食べつくしていると言われてます。
各地の県では絶滅危惧種に選定されているところもあります。

ミノムシは、オオミノガという蛾の幼虫です。
その幼虫は、10月頃から寒い冬を越すため落ち葉などで蓑を作り越冬に備えます。
この蓑は、幼虫が自らの口から吐く丈夫な糸で巻きつけその外側を落ち葉でコーティングしてます。
一種のカモフラージュですね。
それを、適当な小枝に糸を巻きつけ固定します。
このミノムシは、小鳥や鷹などに結構食べられています。
この蓑は、たいへん丈夫で人間の指では引きちぎることは出来ません。
鳥達は、いとも簡単に引きちぎります。すごい力ですね。

このミノガの幼虫は、冬の間は一切外には出ません。冬眠状態になります。
そして、4月下旬頃蓑を破り外に出て羽化します。
と言っても、オスは羽があり飛んでメスを探しますが、メスには羽がありません。
この蓑の中で入り口だけ開けてオスをひきつける臭いを出してひたすらオスを待ちます。
何かむなしい一生ですね。

ミノムシ121123-1243_convert_20121128193654


テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真


若武者クマタカ Ⅳ
クマタカ081122-1231_convert_20121116201012

以前紹介した若武者”クマタカ”のその後
(これは数年前に撮影したのもです)

秋も深まってきた頃、2年目を迎える若武者はいつまでも親のすねをかじっていては生きて行けない。
もうすぐ親離れの時期である。
時々、親に甘えるような鳴き方をするが、親は徐々に餌を運ばなくなる。
おそらく、遠くで見守っているのであろう。
この時期、若鳥はどのような獲物を食べているのか私にも興味があった。

そんなある時、友人が衝撃的な写真を撮った。
それは、この若武者が野良猫を捕まえ食べているシーンであった。
その写真にはショックを受けた。
人間がペットとしている動物までも獲物になる。
しかし、考えて見ればクマタカにとってペットのネコであろうが野にいる動物は一つの獲物でしかない。
彼らは、生きていくには食べれるものは何でも食べる。
それが野生、弱肉強食の世界である。

私が撮影していた時、若武者が一回だけ狩りを見せてくれた。
木に止まって、何かを探しているようであった。
河川敷の空き地をしばらく眺めていたが、突然空き地に舞い降りた。
それは、何かを捕まえている様子ではなく何かを探している様子であった。
しばらくキョロキョロしていたが、突然身をひるがえし翼を広げた。
それは、猛禽類が獲物を押さえ込んだ際、その獲物を隠すように翼を広げる仕草であった。
翼の間から、何かをくわえているのが見えた。
ネズミか?
その写真を拡大すると、それはモグラであった。
彼は、木の上から地面が動くのを見ていたのであろう。
この河川敷では、時折野ネズミが走り去るのを見かけたこともある。
彼らは、そのような小動物も餌にしているのであろう。

河川敷に舞い降りた若武者
クマタカ081031-0772_convert_20121116200958

身をひるがえし何かを押さえ込んだ
クマタカ081031-0703_convert_20121116200927

そのクチバシにはモグラが
クマタカ081031-0705_convert_20121116200945


テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


霜の縁取り
霜の縁取り121121-0821_convert_20121121210447

色鮮やかな秋が終わり寒い冬が訪れる。
高原の早朝は氷点下になる。
霜が降り、辺り一面真っ白な湿原が。
そうイメージし、暗いうちから家を出る。

am5時半到着。東の空はほんのりと白けるがあたりはまだ暗い。
外は氷点下3度。これは霜が降りるに違いない。
期待し夜明けを待つ。

周りが明るくなり、徐々に周りが見え始めるが思ったより霜が降りていない。
またもや、期待は見事にはずれる。
自然相手の撮影。こんなのは当たり前。
しかし、よく見ると葉っぱの周りにはきれいな霜の縁取り。
かえって、控え目な感じで葉っぱが輝いている。
まるで、ダイヤモンドの粉で縁取ったように。
今までも、よく見ていた光景だが撮影したことが無い。
こういう被写体も写真の勉強。
何か、新鮮な気持ちで撮れそうである。

霜の縁取り121121-0848_convert_20121121210503

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テーマ:花・植物 - ジャンル:写真


車からの撮影用機材
ドアーサポート121121-5527_convert_20121123200448

サンフレッチェJ1初優勝おめでとうございます。
息子や孫達が、雨の中応援に行った甲斐がありました。

さて今回の話題は、野鳥撮影における車用雲台の話題です。

野外の撮影で、車から撮影できる場合は、
極力、車の中から撮影したほうが鳥に対し警戒心が和らげることが出来ます。
車は動くブラインドです。

車からの撮影では、多くの方は下記のいづれかの方法を用いられていると思います。
①そのままレンズを窓枠に載せる。
②ビーンズバックと呼ばれる枕を使いレンズを窓枠に載せる。
③三脚を工夫し助手席や後部座席の室内にセットする。
しかし、長い時間重いレンズを構えて待つのは疲れます。
③の三脚を除けば手持ちと同じ。手振れを起こすしそうです。
市販品では、ビクセンのカーウインドウアダプターや、
近代インターナショナルが販売するアーゴレストとかありますが、
いづれも、窓ガラスを利用するため重い超望遠レンズをつけたカメラには耐えられません。
と言っても、こんな商品を販売しているところはありません。
自分で作るしかないのです。そうです、DIYの精神です。

もう、25年ぐらい前になります。
何かいい方法はないかな、と考えていたら、
当時発行の平凡社の”アニマ”という月間雑誌に、
動物カメラマン岩合光昭さんのアフリカでの動物撮影の写真が載っていました。
それには、車のドアーに直接鉄板のプレートを溶接しそこに雲台を載せての撮影をしておられました。
もちろん、我が愛車にその様な加工も出来ませんし、日本では車検も通らず公道を走れなくなります。
そこで考えたのは上の写真。
材質は3mm厚のアルミ板とシリコンクロスで包んだ3mm厚のゴム板、
それに、ドアの形状に合わせアルミ板とゴム板の間をシリコンの充填剤で埋めて作ったドアー用の台です。
それに、現在はマンフロットの503油圧雲台をつけてあります。
運転席側、助手席側どちらにも上からはめ込むだけですぐに装着できます。
最近、皆さんもいろいろ工夫をされ同じような道具を作られているのを見かけます。

私の現在の物は、Ver2.2となり5代目です。
この車用ドアーアタッチメントは、
1988年に最初に作成し、車が変わるたびに作り直しし、現在の物はVer2.2となり5代目です。
これは、車のドアー形状に合わせて作る必要があり、
最近の車のドアーは3次元の曲線形状が多く、その複雑な形状に合わせるのがけっこうたいへんです。
初代は、結構きれいに製作できたのですが、
現在の物は、見栄えは二の次、機能性重視で作成したので結構雑に作ってます。
しかし、見栄えはともかく結構しっかりしてます。
しっかりドアーにバインドしているので、
超望遠レンズをつけ時速60km/hで走行してもびくともしません。
あまり、その様な危険なことはしませんが・・・
これを使って、数々のすばらしい作品を撮らせてもらいました。
これは、私にとって重要な撮影機材の一つであり、これからも活躍してくれると思います。

ドアーの内側の肘掛でサポートしてます
ドアーサポート121121-5529_convert_20121123200511

実際の600mmを載せての撮影です
ドアーサポート121121-5520_convert_20121123200440


テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真


はやにえ
コオロギのはやにえ
モズのはやにえ121123-1324_convert_20121123172043

今日は雨の予想でしたが、少し降っただけで時折陽射しがさしていい天気になりました。

何か被写体でもと思い、川沿いを散歩すると見つけました。コオロギです。
もう季節は晩秋、コオロギの季節は終わっています。
いえいえ、生きたコオロギではありません。
桜の木の枝に突き刺さった状態です。
そうです、これは『はやにえ』です。

はやにえって、漢字では”早贄”や ”速贄”と書きます。どちらも正解のようです。
これは、ご存知の通り野鳥のモズの仕業です。
はやにえは、モズが行う秋の風物詩の一つでもあります。
冬に備え獲物を貯えているとか、食べる際突き刺してそのまま飛び去ったとか色々の説がありますが、
はっきりとした理由はわかっていません。
獲物は、カエルやトカゲといった両性類やバッタなどの昆虫が多いですが、
中には、野ネズミなどの小動物もあります。

落ちずに残った一枚の葉っぱ
晩秋121123-1515_convert_20121123175118

秋のモズ
モズ091213-1060_convert_20121123172101


テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


カンボクの実とキレンジャク
カンボクの実を食べるキレンジャク
キレンジャク121121-5293_convert_20121121193436

先日撮影したキレンジャクの再チャレンジである。

カンボクの赤い実が草原を彩っている。
その赤い実に、キレンジャクはきっとやって来る。
そう思って、再びフィールドへ。

現地に到着すると、先日レンジャクの排泄物が付いていたカンボクの実はずいぶん少なくなっている。
そこには、もう来ないだろう。
別のところで、結構実をつけたカンボクを発見、そこで待つことにした。

カンボクの赤い実を見ていると、じつに美味しそうに見える。
しかし、その味は無く臭くて食えたものではないと言う。
カンボクは漢字では”肝木”。
その名の通り、キモの腐ったにおいがするそうです。
このカンボク、枝葉は止血剤、実は目薬に利用されているって皆さん知ってました?
それに、こんな美味しそうな実だというのに、冬の寒い時期にも実が残っています。
それは、この実はあまり鳥に食べられないからです。
この実を食べるのは、このレンジャクとツグミだけ。
薬になるぐらいだから、何らかの毒性をもっているのでしょうか。
そう言えば、あのピラカンサも毒がありますよね。

それから待つこと、数時間。
10羽がやってきた。キレンジャクばかりだ。
高い木のこづえに止まって様子を見ている。
なかなかカンボクに降りようとしない。
しばらくして、パラパラと降り始めた。
それはいいが、カンボクの裏側に入りなかなか全身が見えない。
それに、天気がいいので影もきつい。
長い待ち時間、舞い降りたのはいいが先端の抜けたところにはとうとう来てくれなかった。
相手は野の鳥、思うようには行かないですね。

カンボクの実を食べるキレンジャク
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カンボクの実とキレンジャク
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テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


アケビコノハの擬態 
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今回の話題は”擬態”です。
擬態とは、隠蔽擬態(いんぺいぎたい)と攻撃擬態(こうげきぎたい)があります。
隠蔽擬態とは、敵から身を守るため何かに同化し身を隠すこと。
攻撃擬態とは、獲物を仕留めるために何かに同化し身を隠すこと。
目的が違いますが、どちらも何かに同化し身を隠すことは共通してます。

上の写真で、何らかの生き物が写ってます。皆さんどこに生き物がいるかわかりますか?

私も含め、野鳥とかの撮影ではブラインドやカモフラージュのカバーとかを用いて、
体やカメラを隠したりします。
それは、周りの風景やその環境に同化して人間やカメラの存在を隠し、
被写体の警戒心を少しでも少なくする目的からです。
それもいわゆる擬態の一部です。
それらは、趣味の世界で一部ファッション的要素もあります。
我々が行うカモフラージュは、鳥や生物から見てどう見えているかはわかりませんが、
無いよりましかな的な感じと思います。

生き物の世界の擬態はそんな遊びの世界ではありません。
擬態は”生か死か”の世界です。
見つかれば即捕食、または獲物を捕り損ねます。
そうです、彼らの擬態には命がかかっているのです。

この写真では、アケビコノハという種類の蛾の成虫が写っています。
枯葉にそっくりに擬態してます。これは隠蔽擬態になります。
どうです、見ても枯れ葉しか見えないでしょ。
写真以上に肉眼で見るともっと判別がしづらいです。
さすが、擬態のプロフェッショナル的存在です。
アケビコノハの成虫は一度お目にかかりたいと思っていましたが、思わぬところに・・・
何と、我が家の玄関先のコンクリート壁に枯葉が。
よくよく見ると、これは枯れはではない!これがまさしくアケビコノハだ!!

この蛾の幼虫もすごいんです。親が親なら子も子です。
このブログ内で9月初旬に目玉模様の幼虫で紹介しました。
左のカテゴリーの昆虫を選んでいただいたら出てきます。

下の写真が、その蛾のクローズアップです。
右側が頭です。象の鼻のような角がついています。
触角が象の鼻の付け根辺りから左に出ているのがわかると思います。
その触角の付け根下に目があります。

いかがでしたか、これが自然のすばらしい一コマです。
みなさんも雑木林で探して見られては・・・

アケビコノハのメス
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テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真


レンジャク
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久しぶりの野鳥撮影です。

我がフィールドに、キレンジャクの群れが多数飛来していました。
その数、50+はいました。
キレンジャクと、少数ですがヒレンジャクも混じっていました。
日本で見られるレンジャクは、このキレンジャクとヒレンジャクの2種類です。
このレンジャクの英名は、
キレンジャクがBohemianWaxing、と粋な名前が付いてます
ヒレンジャクはJapaneseWaxing、と名付けられています。
その名のWaxingは、翻訳すると”ろう引”です。
これは、翼の次列風切羽の先端に赤い蝋質の突起物が付いており、それからこの名が付いています。
しかし、よく見るとキレンジャクにはこの蝋質の突起物がありますがヒレンジャクにはありません。
尾羽の先端を見ると黄色いか赤色かで判別できます。
彼らの鳴き声は、小さな鈴を鳴らしたような『チリチリチリ』といった感じに鳴きます。
多くは、群れで行動するので鳴いているとすぐに見つけられます。
我がフィールドではキレンジャクの方が多く通過しします。
瀬戸内海沿岸部ではヒレンジャクが多く通過します。

彼らの多くは、ヤドリギの実を好んで食べます。
高い木の上にヤドリギがどうして寄生できるのか不思議ですよね。
ヤドリギの果実には、ねっとりした粘り気のある粘液が含まれています。
その種子が、このレンジャク達の糞となって排泄されます。
その時、この粘液と種子が一緒になって木々の枝に付着します。
その粘液は、接着剤的な役目をします。
そして、種子が樹上で発芽しヤドリギが根を下ろします。
この様に、ヤドリギの寄生はこれらレンジャク達によって成り立っています。

ツルウメモドキの実を食べにやってきたボヘミアンです
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ヒレンジャク
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レンジャクの排泄物
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テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


オオミズナギドリ
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友人のU博士から、『北広島町でオオミズナギドリが保護された』と箱に入った鳥を持って家に来た。
えっ、あんな山間で・・・
先日の寒波で疲れて落鳥したのであろう。
傷も無く、結構元気なご様子。
そして翌朝、地元の瀬戸内海に放鳥することとなった。

オオミズナギドリは、翼は大きいが地上から飛び立つには、揚力が少ない細長い翼の持ち主である。
言わば、グライダーのような翼である。
浜辺に置いた状態ではすぐに飛び立てない。
地上から飛び立つには、推進力と揚力を受ける大きな翼が必要となる。
よって、彼らは断崖絶壁や山の斜面から飛び出すように離陸する。
海に漂っている状態では、水面を大きな水かきで力強く蹴り出し、
海上付近にある上昇気流とで比較的容易に離陸することが出来る。

放鳥当日、海岸に下りれる場所を選び近くの川の河口で放す事となった。
その日の早朝は引き潮。海まで少し距離があった。
そして、彼は意を決して浜辺を水かきで地面を蹴って飛び立ちを始めた。
しかし、思っていたほど高度が上がらず失速。やがてアオサの積もった浜辺へと不時着した。
やはり、ここでは無理か。
それに、運悪くカラスに見つかってしまった。
一羽、二羽、と次々と集まるカラス達。
その数、20羽は越えた。
そして、横や後ろからとオオミズナギドリの翼や尾羽を突っつき始めた。
こうやって体力を消耗させ、彼らカラスの餌食となってしまうのである。
このままではオオミズナギドリがやられてしまう。
せっかっく保護した人にも申し訳ない。
友人のU博士が海岸線を走った。
そして、カラスを追っ払い再度オオミズナギドリを保護。
この浜では、海までが距離があるため違う場所に行くことになった。

そして、少し離れた浜で再び放鳥。
すぐ側には、瀬戸内海。
海に入ったオオミズナギドリは、広い翼を広げ風の方向を読んでいる。
そして、今度は力強く水面を蹴り大海原(と言っても広島の瀬戸内海)めがけ一目散に離陸。
今度は、高度も十分。
そして、朝陽の方向に飛び去り姿が見えなくなった。
元気でな~、Bye-Bye。

河口での放鳥
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力強く砂浜を蹴っていざ離陸
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多くのカラスに囲まれるオオミズナギドリ
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再び救出に
オオミズナギドリ121118-4832_convert_20121119183459

場所を変え無事海に
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今度は力強くいざ離水へ
オオミズナギドリ121118-4924_convert_20121119183535

大海原へ
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京都洛西の紅葉
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昨年秋、急に京都のあるお寺の紅葉を撮りたくなった。
そのお寺は、京都の紅葉の名所といえば高雄のモミジや嵐山が有名であるが、
その当時、ここはあまり知られてはいない、いわゆる穴場であった。
もう、30年以上前に訪れたっきりで、今はどうなっているのかもわからない。
友人を誘い、電車とバスを乗り継ぎ現地に向かう。

お寺の周りは、昔の面影も無く綺麗に変わり果てていた。
山門前に立つと、今だに見事な紅葉のお寺であった。
この年の紅葉は、暖冬の影響もあり遅れていた。
それが幸いし、久しぶりに訪れた私に見事な紅葉が出迎えてくれた。
しかし、ちょっと残念なのが今では有名になり観光寺と化していたことである。
訪れた時は、紅葉祭りも終わり、まだ早朝だったので観光客も少なく、
ご近所の方が散歩されている程度であった。

光明寺111210-0752_convert_20121115113057

光明寺111210-0839_convert_20121115113127


テーマ:風景写真 - ジャンル:写真


筒賀の大イチョウ その後
大歳神社のイチョウ
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先週末、黄色く色づいた安芸太田町筒賀の大イチョウを紹介しました。
今回は、その大イチョウの続編です。

少し前、北広島の友人から朝電話があった。
『何しとん、こんな日に撮影に来ないなんて』
今日は何の日だっけと思わず考えましたが、
話を聞くと、北広島町の芸北地区は今朝の冷え込みで雪とのこと。
この秋真っ盛りに、雪とは確かに珍しい。
早速支度し駆けつけると、現地はところによっては猛吹雪。
車から出れません。
しかも、雪と言ってもアラレに近い。外気温1℃。
しばらく、見て回るもいい光景が無い。
来るのが遅かったかな。
仕方なしに、来る途中見かけた筒賀の大イチョウを撮影して帰ることにした。

その筒賀の大イチョウ、まさに今しかないといった感じで落葉しているではありませんか。
”イチョウじゅうたん”状態です。
10cmの堆積とまでは行かないが、
木にはまだ黄色く色づいた葉が残っており撮影にはちょうどいい感じであった。

鎖縦樋とイチョウ
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筒賀神社の大イチョウ
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境内一面に降り積もった秋
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テーマ:紅葉 - ジャンル:写真


京都嵯峨野の紅葉
嵐山渡月橋の秋
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昨年、何十年ぶりか京都の嵐山付近の撮影に出かけた。
紅葉の時期、この京都の混雑は半端ではない。
もちろん、電車を使っての撮影である。
あとは、日ごろの運動不足解消のため機材を担いでの歩きである。
朝、まだ早い時間だがこの嵐山渡月橋付近には多くのカメラマンが来ていた。
この時間なら、まだ橋を行き来する人や車が少なくタイミングがよければ邪魔者が写らない。
もう少しすると、この橋は人と車であふれかえる。

この渡月橋撮影の少し前、京都高雄の紅葉を求め高雄から嵐山まで歩いた。
途中、北山杉の林を抜けた。
さすが北山杉、真っ直ぐ伸びた綺麗な杉の木。
見事に手入れされた杉林であった。
奥嵯峨野では、以前にホンダ車のフリードのコマーシャルでテレビにも登場した鳥居本の平野屋。
お店の、苔むしたカヤブキ屋根と赤く紅葉したモミジのコントラストが綺麗だった。

北山杉の道
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奥嵯峨野 平野屋の紅葉
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テーマ:風景写真 - ジャンル:写真


宮島の紅葉
四つ宮神社付近
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安芸の宮島、それは日本を代表する観光地の一つでもある。
その宮島の紅葉は、全国的にも有名である。
と言っても、近くに居ながら紅葉で訪れた記憶が無い。
地元でもあり、早速撮影に出かけた。

宮島にフェリーで渡り、先ずは五重塔がある豊国神社へ。
ここには、大きなイチョウがあり千畳閣の裏手からの撮影。
そして、色づき始めた紅葉谷公園へと向かう。
紅葉谷に近づくにつれ、綺麗なモミジが目につき始める。
紅葉谷公園入り口付近にある、四つ宮神社付近の紅葉は見事な色づきである。
今がピークであろう。

午前9時を過ぎると、観光客が続々とやってくる。
もちろん、日本人の団体客や家族連れも多いが、中国からの観光客も結構いた。
じわじわ日本向け観光も回復の兆しかな。
その中国の方から、何故か中国語なまりの英語で写真撮影を頼まれた。
なんとも不思議な感じがした。

豊国神社千畳閣から
豊国神社karano121112-0019_convert_20121112194512

茶屋付近の光景
茶屋付近の紅葉121112-0136_convert_20121112194532

もみじ
もみじ121112-0177_convert_20121112194950

四つ宮神社付近の紅葉
四つ宮神社121112-0296_convert_20121112194555


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ホンドテン
ホンドテン110115-941123_convert_20121107213422

今回は哺乳類の話です。

この写真は、以前に我がフィールドでロボットカメラで撮影したホンドテンです。
この時期のホンドテンは、冬毛へと変化し顔が白くなってきます。
冬毛のホンドテンは、ネコ科の動物特有のかわいらしさと毛並みも綺麗です。
夏毛の写真を下に載せてありますが、まるで森のギャングに見えます。
このテンの食性は、雑食性で植物のマタタビ、ヤマブドウ、サルナシの実などを好んで食べます。
動物質では、野ネズミや鳥の巣を襲っては雛を捕食したり、爬虫類、両性類などを食べて生活してます。
天敵となる動物もなく、森では比較的多く見かける動物です。
と言っても、活動時間は夜が多くなかなかお目にはかかれません。

このホンドテンは、私の大好きなアカショウビンの天敵でもあります。
我がフィールドでは、アカショウビンの巣がこのテンによって襲われ、
繁殖に失敗するケースが少なくありません。
テンも生き物です。何かを食べて生きていかなくてはなりません。
それが自然なのでしょう。
しかし、その結果アカショウビンが減少し渡来しなくなっても困ります。
そこで、いかにアカショウビンを天敵であるテンから守るかが課題となるわけです。
それは、また追々ブログで紹介しようと思っています。

夏毛のホンドテン
テン110130-941014_convert_20121107212659

テンによって横穴が開けられたアカショウビンの営巣木
テンの捕食痕090711-7702_convert_20121107222009


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三原の海霧
三原の海霧121110-4608_convert_20121111171953


最近は、鳥も撮らず風景ばかりでそろそろと行きたいのですが。
先日、女房不在のため久しぶりに包丁を使って夕飯の支度中、よく切れる包丁で左薬指先端を・・・
自分では薬指先端欠損と思っているのですが、女房いわく『指の皮を切った程度』と。
まだ、力を入れると痛みがあり出血するので、しばらくは長玉は持てません。
と言うことで、またまた短いレンズでの撮影。

最低気温5℃、今日は霧が出るだろう。
そう期待し、夜明け前の暗いうちから山陽道の高速道路を東へ。

ここ、広島県三原市の海ではこの時期から初冬にかけて海霧が発生する。
瀬戸内海の温かい海水に、近くを流れる沼田川から冷気が下りて霧を作る。
この時期には多くのカメラマンが撮影に訪れるところである。

am6:00、夜明けとともに海霧がゆっくり出ては消えを繰り返す。
よし!今日はいけるぞ。
しかし、風が西よりの風。
海霧が東の方向へと遠ざかっていく。
まだ、瀬戸内海を行き来する船も少ない。
朝陽が山から顔を出す。
すると、一艘の小船が霧の中から現れた。
今来れば”海霧の中を行くの釣り船”が撮れる。
しかし、無常にも霧は晴れ、なんでもない風景へと戻る。
こればっかりは、なかなかいいチャンスにめぐり合わない。
朝陽が少しあがったころ、また一艘の釣り船が横切る。
霧は遠くに少しだけ出ていた。無いよりはまし。
昨年末、近くの筆影山中腹から見事な海霧を見て今度は下からと勇んで来たが・・・
これからが海霧のシーズン。またの機会に再度挑戦かな。

三原の海霧121110-4695_convert_20121111172010

昨年末撮影した筆影山より
三原の海霧111228-9852_convert_20121110142515


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筒賀の大イチョウ
筒賀の大銀杏121108-5365_convert_20121108212832

広島県安芸太田町にある、”筒賀神社の大イチョウ”
我がフィールドに行く途中、いつも横目で見つつ素通りしていた。
それは早朝であり、日が沈みかけた夕方に通過する場所。
風景撮影を再開している私にとって、今年は素通りする訳には行かない。
天気もいい、当の大イチョウも『撮影して』と言わんばかりに黄色く色づき始めている。
ではでは、どんな感じかな。
この神社の名は”筒賀神社”、結構こじんまりしており狭い境内の中央にこのイチョウが鎮座している。
その奥にまた鳥居、この神社の名は”大歳神社”。
何故、狭い境内に二つの神社があるの?
それは、大正時代にこのイチョウは大歳神社と隣接する田んぼの境界付近にあった。
その時、すぐ側を国道186号線が通ることになり、その際、神社の敷地を道路まで広げ今に至っている。

この大イチョウ、推定樹齢1100年、高さ48m、目通り幹周9.85mと立派なイチョウである。
訪れた方々は皆カメラを構え、『すごい!大きすぎて入りきらない』
ここでは、我が愛機のフルサイズ一眼+12-24mmのレンズが活躍する。
いったい、何枚葉っぱをつけているのかな?
調べた人も居ないだろう。
この葉が落ちるとその厚さは10cm近く堆積すると言われています。
何千枚いやもっとかも、誰かご存知の方教えてください。
その落ち葉の時期にも、訪れてみたいところでもあります。

幹周りはこんな感じです
筒賀の大銀杏121108-5298_convert_20121108212735

輝く太陽と共に
筒賀の大銀杏121108-4546_convert_20121108212650

うろこ雲と大イチョウ
筒賀の大銀杏121108-5352_convert_20121108212820

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天空の城 ”竹田城” Part2
竹田城111029-5348_convert_20121024170824

竹田城本丸からの雲海撮影です。
これから紹介する写真は昨年撮影したものです。

幾度となく、この竹田城跡に挑戦しましたが期待した雲海が出ず空振りばかり。
自然相手の撮影ではなかなか思うようになりません。

早朝、まだ暗い内から懐中電灯片手に機材を背負い本丸に向かいます。
しばらく歩くと、天守台の上に何やら懐中電灯らしき明かりが見えます。
そうです、もう先客がおられるのです。
天守台に上がってみると、すでに3名のカメラマンが三脚を立てて夜が明けるのを待っておられます。
この天守台でのベストポジションは、一番南の方向に一人しか三脚を立てられません。
と言っても、まったく撮影できないのではなく少し横からの撮影も可能です。
皆さんに挨拶し、皆さんの横に三脚を置かせてもらいました。
初めての撮影の割りには、いいポジションが取れたと思います。
空が白み始め、竹田城周辺にどんどん雲海が湧いてきます。
朝陽が東の空から顔を出すころには、天守台には多くの人で賑わいます。
そして、朝陽が上り城壁が黄金色に輝きます。
皆さんの歓声と共に、幻想的な光景が広がります。
空は快晴、そして城の周りは雲海、まさに”天空の城”となります。

知らないカメラマンさんにちょっとモデルになって頂きました
竹田城111029-6218_convert_20121105230537

北の方向はこんな感じです
竹田城111029-6132_convert_20121105230424


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若武者 クマタカ Ⅲ
クマタカjr081003-2416_convert_20121023222402

最近は、風景ばかりで嫌気を催しておられる方もおられると思うので、今回は野鳥の話題です。

多くの鷹は、カラス達の攻撃を受けます。
この若武者も同じです。
カラスは、必要にちょっかいを出してきます。
その気になれば若武者だってカラスなんぞ一撃です。
しかし、カラス達は数で勝負します。結構うっとうしいです。

若武者は、上の写真の様にあえて細かい枝が密集している木を選び、その中に入って休憩します。
写真的にはこれでは絵になりません。
彼らのこの行動は、撮影を嫌がってあえてこの様なうるさい枝の木に入っているのではありません。
これは、カラス達からの攻撃を避けるためなのです。
この様な枝が密集した木では、カラス達も若武者に近づくには,枝を伝って行かなければなりません。
それでは近づくまでに時間がかかり、若武者も近づくカラスから容易に対応でき防御しやすくなるからです。
このような光景は、ほとんどの猛禽類に見られる行動です。
よく、河川敷などで冬枯れの木立に止まっているオオタカを見る機会があると思います。
それがこれと同じ状態です。
これらの行為は、野生の猛禽類が生まれつき持っている能力なのか、
親から学習しているのかはわかりませんが、自己防衛能力の一つでしょう。

クマタカ081003-7578_convert_20121025175905

クマタカJr081122-1352_convert_20121023222536


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2012佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ 最終
バーナーバージョンのラ・モンゴルフィエ・ノクチューン
ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン121103-4372_convert_20121105133921

午後になると会場周辺で少し風が出てきた。
観客にとっては心地よい風だったが、バルーンにとってはこの風は強敵。
結局、pm3:00から予定されていたバルーンの飛行は中止となった。
私も含め多くの方が期待していただけに残念である。
このバルーン、午前中は80%ぐらいの確立でバルーン飛行が実施されるが
午後は風が発生しやすく確立が60%ぐらいに落ちると言う。
残念だが、自然が相手の催しのため仕方が無い。
夜のラ・モンゴルフィエ・ノクチューン(夜間係留)に期待しよう。

pm5:30夕陽が西の空に沈み辺りが暗くなってきたころ
ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン(夜間係留)の向けバルーンの準備が始まる。
それだけを見に来られた方も多く、午前中より多くの人で賑わっていた。
まず、スポンサーであるパイオニアのバルーンが立ち上がるが、
まだ風が強く、右に左にバルーンが揺れる。
バスケットを持つスタッフも必死である。
周辺のバルーンもバーナーに点火し空気を送り込むが
強風のため思ったより膨らまない。
結局、バルーンの夜間係留も中止となりバーナーバージョンだけで行うことになった。
期待していただけに非常に残念である。
しかし、バーナーバージョンも結構美しい。
音楽に合わせ夜空に一斉に立ち上がる炎。皆さん息のあった見事な競演であった。

帰りは相当の混雑が予想されるため、早々に会場を後にした。
初めての”佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ”。
催し物の半分以上が中止になったが、天気にも恵まれ楽しい一日であった。

夜間係留に向け準備するバルーン
ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン121103-4279_convert_20121105122443

強風の中必死にバスケットを固定するスタッフ達
ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン121103-4261_convert_20121105122433


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2012佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ PartsⅡ
一斉離陸121103-3564_convert_20121105085403

am7:30分一斉に大空に浮かび上がるバルーン。
色とりどりのバルーンが、快晴の空に浮かび上がる。
これを期待し、はるばる佐賀にやって来た。
昨年は、天気が悪く雲り空のバルーン撮影だったようだが今年は違います。
まさに期待通り。
今回参加のバルーンは総勢70機。
その全てが、快晴の青空に浮かび上がる様は圧巻です。

am8:00全てのバルーンが目的地目指して飛び上がった。
そのバルーンが、最終目的地に着陸しスタッフにて回収されます。
それを、また車に積み込み午後のフライトまでに会場に戻ってきます。
それだけでもたいへんな作業だと思います。

am9:00会場ではバルーンファンタジアと呼ばれている、
いろいろなアニメキャラクターのバルーンが係留されます。
その中で、アメリカ合衆国から参加のパトリオットチームの巨大なスペースシャトルが、
子供達の人気を博してました。

この日は、天気も良く祭日とあって午前中だけで42万人の方々が来場されたそうです。
会場に作られたテント村にある各売店、各エリアのトイレにいつまでも長い行列が出来てました。
子供連れの家族も多く、迷子が続出。
会場内のアナウンスでは、迷子案内の放送が引っ切り無しに流れていました。
-続く-

一斉離陸121103-3605_convert_20121105085415

バルーンファンタジアのアニメのバルーンたち
バルーンファンタジア集_convert_20121105095052


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2012佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ
バルーンフェスタ121103-4089_convert_20121104182506

今回の話題は、佐賀県で開催された”2012佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ”です。
一度は見たかった光景。青空に次々と浮かぶ巨大なバルーン。それを目的にいざ佐賀県に。

11月3日、ここ嘉瀬川河川敷は天候にも恵まれ朝から快晴。
am6:40東の空から朝陽が顔を出す。
広い会場は、早朝から多くの来場者であふれ返りました。
次々と登場するワゴン車。その各々が会場の所定場所で積んでいたバルーンを降ろす。
バスケットにバーナがついた支柱を取り付けるスタッフ。
パラシュートを広げるスタッフ。
大勢のスタッフは、皆テキパキと動き手馴れたのもだ。
そして、広げられたパラシュートの開口部に、インフレーターと呼ばれる強大なエンジン付扇風機で風を送り、
パラシュートを膨らませる。
そしてパラシュートがある程度大きく開いたところで、
横に倒されたバスケットの支柱についている巨大なバーナに点火する。
轟音と共に火柱が上がる。その炎の長さ5m以上。
次々とその熱をパラシュート内に送り込む。
気球がその熱で大きく膨らみ立ち上がってくる。
準備完了、後は離陸許可を待つ。

バルーンは、バスケット内にLPガスのボンベを積んでいる。それを燃料としてバーナーで熱を送り上昇する。
降下方法は、熱が冷めてくると自然に降下する方法と、
パラシュートに排気装置がついておりそれを開口し降下する方法があります。
舵が無い気球。飛ぶ方向はもちろん風任せ。
では、どうやって目的地に行くか?疑問ですよね。
上空に吹く風は、その高さで方向や早さが異なります。
パイロットは、その風を読み高度調節しながら目的地へと飛行させます。
これが熱気球です。
バルーン一式のお値段は何と400万円もするそうです。
その為、多くの人が出資して飛ばされているようです。
-続く-

次々と立ち上がり離陸するバルーン
バルーンフェスタ121103-3213_convert_20121104182525

バルーンには青空が似合います
バルーンフェスタ121103-3359_convert_20121104182546


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野迫川の朝霧
奈良野迫川の朝霧111113-7029_convert_20121025103614

奈良県吉野郡野迫川村。
近畿地方で見事な雲海の景色が見れる場所です。
大台ケ原の山々をはじめ、奈良、和歌山の山並みが広い範囲に見渡せる場所です。

ここは、平成11年9月台風12号がもたらした豪雨で村内各地に大きな被害を受けたところです。
私が訪れたのはその年の11月。
写真では綺麗な山並みに見えますが一歩村に入れば、
山の斜面は山肌が露出し、倒れた木々や流された大木がまだ手付かずの状態でした。
地元のご老人に話をお聞きすると、『生まれてこの方、あんな雨に会ったことが無い』、
『バケツをひっくり返したどころの雨ではなく、例えようが無いくらいの雨だった』
『それはそれは、恐ろしかったよ』と語られていました。
私にはそのような経験が無いので、想像もつかないのだが、
この悲惨な光景を見るとさぞかしすごい雨が降ったのだろう。

私は、この地に見事な雲海を求め何回か訪れましたが、
残念ながら雲海は、私の前にはお出ましくだされなかった。
その代わりに、幻想的な朝霧が山々を包み込み、美しい山並みが姿を見せてくれました。

野迫川111103-6327_convert_20121102193800

野迫川の朝霧111126-9235_convert_20121025103629

野迫川の朝霧111126-9264_convert_20121025103641


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伊豆沼
太陽とマガンの群れ
マガン101211-001_convert_20121030110139

一度は行って見たかった宮城県の伊豆沼。

関東に転勤していた際、せっかく関東に転勤しているので、
この機会に伊豆沼に一度は行こうと考えていた。
しかし、横浜からでも約500km近く距離があり、もう少し行くと岩手県に入る。
毎年、この時期になると行きたい気持ちが再燃する。
とある11月上旬、友人と交代で運転し(と言っても私はほとんど後ろで寝ていたが)、
深夜東北自動車道を北上した。

am4時ごろ伊豆沼到着。辺りは当然真っ暗。
細い土手をゆっくり進むと、何と土手脇にはすでにすごい車の列。
何とか駐車場所を確保し夜明けを待つ。
空が明るくなり、伊豆沼の湖面に数万羽のマガン、カモ、ハクチョウの姿が見える。
am6時、赤く焼けた朝焼けの中、鳥達が騒がしくなる。もう少しで朝陽が顔を出す。
すると突然、すごい音と共にいっせいに鳥達が飛び出した。
その鳥達の羽ばたき音は、まるで電車が近くを通っているかのような、地響きがするような感じである。
その、すごい羽ばたき音と、空一面に広がる水鳥。
その光景は言葉に言い表せないくらい感動する。
来てよかった。やっぱり伊豆沼はすごいところだった。

残念ながら、当時はまだフィルム。感度も上げられず、鳥達の姿はブレブレ。
高感度に優れた今日のデジカメであれば、その感動の光景を写しとめられるであろう。
可能なら、もう一度訪れたい場所でもある。

夜明け前、いっせいに飛び立つ鳥達
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伊豆沼の朝陽
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