fc2ブログ

 見出しの写真はハヤブサ

プロフィール

FalconHY

Author:FalconHY
広島県在住。
野鳥を中心に自然写真に取り組んでいるブログです。
過去に撮影した写真もおりまぜ、いろいろな話題を紹介しております。
*写真等の無断使用はお断りいたします*



**画像掲示板**

*画像掲示板の入り口*

みなさんの投稿をお待ちしてます



最新コメント



FC2カウンター



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ



リンク



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



RSSリンクの表示



検索フォーム



QRコード

QR



アカショウビンの受難 Part2
部分倒壊した営巣木の裏側
(巣の入り口部分は画面右の筒状の黒い部分と思われます)
アカショウビンの受難20210711-7956

二羽のアカショウビンの雛を保護したあと、親からの給餌を考え何か雛を入れてどこかにぶら下げるかとか考えましたが、
ここには地上にはテンをはじめとする肉食獣、樹上にはカラスや、カケスと行った天敵がいます。
巣立ちまではあと約1週間はかかります。
ここは、何処か保護施設に預けた方が少しでも生き延びる可能性が高いと判断。
友人のUさんに連絡して保護施設に緊急搬送です。

しばらくして、友人Sさんが到着。
雛を保護した現場を再度確認と下に降りられました。
するともう一羽、元気そうな雛を発見。
すぐにUさんに連絡し、計3羽の雛を緊急搬送となりました。

翌日、すでに亡くなっていた一羽の雛の死体を回収すると言って、Uさんが現場に降りられました。
すると、雛の死体はすでになく、もう一羽元気な雛一羽が居るではありませんか。
よく捕食者に取られず一晩生き延びていたものです。
その雛も、保護施設に緊急搬送です。

崩壊した部分はスポンジ状のフワフワした木片となっていました。
その中に埋もれる感じで、それらがクッションになり、自ら這い出て来たとも思われます。
6月30日に、親が卵の殻を巣から出す場面を撮影された方がおられます。
そのことから、おそらくこの17-20日ぐらいには雛が巣立ちを迎えると読んでいました。
あと一週間足らずでした。
改めて、自然界で生きて行く厳しさを痛感させられました。

保護された雛たち4羽は、保護施設で保育器に入れられ、
与えられたエサ(馬肉、ミールワーム等)も食べていると聞いています。
大きくなれば飛び跳ねることでしょう。

今まで、このお山で数多くのアカショウビンの営巣を確認しましたが、
穴を掘らず古巣を使ったのは今回が初めてでした。
もちろん、アオゲラの古巣など内部を手直し営巣するものもいます。
それだけ、今まではこのお山にはアカショウビンが営巣可能な古木が多いということでしょうね。
昨年4羽の雛を育て、今年は雛の数は5羽でした。
巣が崩壊という残念な結果に終わりましたが、一羽でも多く長く生きていてくれることを祈ります。

また、撮影したい気持ちを抑え、
アカショウビンの繁殖に刺激を与えないよう協力いただいた多くのカメラマンの方々に感謝します。
ありがとうございました。

3羽目に保護された雛
アカショウビンの受難20210711-7967

翌日保護した4羽目の雛です
(この雛が一番元気でした)
アカショウビンの受難20210712-7978

テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


アカショウビンの受難
上半分が縦に割れた営巣木
アカショウビンの受難20210711-7954

梅雨末期、もう少しで梅雨が明けそうといった7月11日
友人からLINEメールで『お山で事件です!』メールが入りました。
電話して聞くと、アカショウビンの営巣木の上半分が割れて折れましたと言う。
早速、現地に車を走らせ確認すると、樹の上部右半分が割れ細くなっています。
恐らく、この大雨で樹が倒れることなく上半分が崩壊したのでしょう。
道路からは、巣がある部分はまだ残っているように見えます。
それに複数の雛の声がします。
親もエサを持ってやってくると言います。
しかし、一向に巣穴付近に取り付く様子がありません。
親は営巣木の根元辺りに飛んで行くと言います。

夕方、朝から居られたカメラマンも諦めて帰られたころ、思い切って営巣木に降りてみることにしました。

営巣木に近づき樹を見上げると、道路から見えなかった裏側は無残にも折れてありません。
巣があった辺りも掘った痕跡が見られるだけでごっぽり折れています。
すると、地面から雛の声がします。

木っ端みじんになった木の破片の上に一羽の雛の姿(写真A)。
自分の足元に横たわった雛一羽(写真B)。
少し上にすでに息絶えた一羽(写真C)の三羽の雛が見つかりました。
このままでは、テンやカラス、ヘビにも捕食されます。
二羽が生きていたのでそれらを保護し、車まで戻りました。

-続く-

下に降りるとピヨピヨと鳴く雛の姿がありました
アカショウビンの受難20210711-7960

見つけた3羽の雛たち
アカショウビンの受難20210718-1