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FalconHY

Author:FalconHY
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ヒヨドリの渡り
朝一番、すごい数のヒヨドリの一団が渡ります<動画からの切り出し画像>
ヒヨドリの渡り(動画切り取り)131010-1_convert_20131015181632

暑かった夏も終わり、ヒヨドリが渡る季節になりました。
日本は、”鳥の渡り”で四季を感じることが出来る恵まれた国です。

10月上旬、ヒヨドリが東から西へすごい数が移動します。
ヒヨドリは、一般的には渡りをしないいわゆる”留鳥”と言われています。
しかし、一部には冬に多くの雪で餌取りが出来ない北日本のヒヨドリ達が、
暖かい西の地方に移動するいわゆる”漂鳥”と呼ばれるヒヨドリもいます。

西を目指すヒヨドリは、群れをつくり山間を流れるように移動します。
しかし、そこには大きな川や海峡といった彼らにとって”難所”と言われるところが多くあります。

何故、そう言う場所が”難所”なのでしょう。
それは、その場所には彼らを待ち受ける”天敵の鷹”が待ち伏せしているためです。

今年も、撮影に行きました山口県のその”難所”に。
山口県では、”ヒヨドリの渡り”で有名なところは山口県下関市彦島地区です。
ここは、北九州に渡るヒヨドリが集結し、時には数万羽というものすごい数のヒヨドリを見ることが出来ます。
しかし、私はヒヨドリの数は少ないが景色の綺麗な場所で撮影しようと決めました。
それが、この場所です。
ここは、山口県のほぼ中央。山口県の代表的な川の河口部にあたります。

河口幅約1000m。
時速50K/hで飛べば1分ちょっとで渡れる河口です。
しかし、ヒヨドリのような小鳥にとっては、こんな川幅でも危険がいっぱいなのです。
朝、6時25分東の山から太陽が顔を見せます。
その時刻には、すでに定位置で見張るハヤブサのペアーの姿があります。

朝日が昇り、山の斜面や地表を暖めます。
しばらくすると、山間の林からヒヨドリの鳴き声が徐々に大ききなってきます。
夜、体を休めていたヒヨドリ達が数を増し河口を渡る準備をしています。
数羽が飛び立つとそれに続いてどんどん飛びだしました。
朝の第一陣の群れは、こんな小さな難所でも2000~3000羽といったすごい数になります。
先頭を行くヒヨドリが渡り始めました。
その群れを待つハヤブサが高い鉄塔から翼を広げ出撃体制を取ります。
その時です。
ハヤブサの存在に気づいたヒヨドリ達は、急に渡るのを止め、元来た山へと方向転換します。
恐ろしいハヤブサの存在、誰かが犠牲になる”難所”。
なかなか、渡る決心がつきません。
ハヤブサも、広げていた羽根をたたみ元の監視体制に戻ります。

そうこうしている内に、ヒヨドリが意を決して渡りはじめました。
鉄塔のハヤブサもスクランブル体制を取り、翼を羽ばたきヒヨドリに向かいます。
ヒヨドリの先頭が河口の半分ぐらいに差し掛かった時です、
後方より3倍ぐらいのスピードでヒヨドリの群れを追い越すように上空から現れ、
あっと言う間に先頭の一団に追いつきます。
そして、ハヤブサは先頭の一羽を一撃。
その時、ヒヨドリの集団は方向を変え、一部は河口の水面に。
一部は、もと来た山に戻る集団も見られます。
それを見ている我々は『頑張れ!!ヒヨドリ』、
『頑張れ!!ハヤブサ』と勝手なことを言って応援したりします。
彼ら、ヒヨドリ達にとっては”生か?死か?”の瞬間なのです。

このように、彼らの渡りにはこの難所と呼ばれる場所が数多く存在します。
その場を、運よくすり抜けたものだけが生き残れるきびしい世界なのです。

”ヒヨドリの渡り”動画では


山から次々に飛び出す群れ
ヒヨドリの渡り131013-8639_convert_20131015181745

高い鉄塔の上部にはハヤブサのペアーが待ち構えています
ハヤブサ131014-9036_convert_20131015202123


群れの中央部はこんな感じで飛んでいます
ヒヨドリの渡り131012-8545_convert_20131015181730

河口の水面すれすれを渡る群れ
河口を渡るヒヨドリの群れ131007-5562_convert_20131015181807

ハヤブサに追われ河口水面を逃げ戻る群れの一団
戻るヒヨドリの群れ131014-9271_convert_20131015201505

テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


コメント

すごいですね
壮観です。いつも身近にいるヒヨドリも
生きるために大変なんですね。
私も一度見てみたい
[2013/10/17 15:14] URL | pukupukubird2 #- [ 編集 ]


pukupukubird2さん、いつも訪問ありがとうございます。
ヒヨドリは、一羽一羽では地味でうるさい鳥と、
あまり皆さんから好まれる鳥ではありません。
しかし、このように一度にまとまって多くの数が見られる鳥は
日本ではあまりいません。
目の当たりにすると感動します。
[2013/10/17 19:18] URL | やっさん #- [ 編集 ]


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