Datacolor社の”Spyder3 PRINT SR”

以前に、モニターのカラーマネージメントについて記事にしたことがありますが、 今回はプリンターのカラーマネージメントの話です。
自分のプリンターでプリントしたら、綺麗にプリントされないといったことは無いですか? これは、下記のことが考えられます。 1.自分の使っているモニターの色がおかしくなっている。 2.プリンターまかせでプリント出力している。 3.プリンタープロファイルの指示が間違っている。
ブログをはじめてから、撮影してきた写真をプリントすることがめっきり少なくなりました。 今回、1枚だけですがA3程度にプリントする必要が出てきました。
久しぶりにプリントすると、『何だ、この色は?』と、全体的に変色してプリントされて来ました。 そう言えば、今使っているプリント・プロファイルが2012年8月に作成したもの。 プリンターの経年変化や、インクの変色を考えると、 プロファイルを新たに作ったほうがいいかと早速作業に取り掛かかりました。
プリンター・プロファイルは、エプソンやキャノンといったプリンターメーカーが、 各機種別に純正のプリント用紙との組み合わせで提供されています。 しかし、用紙が純正でない場合プロファイルをその用紙に合わせ作成する必要があります。 それは、その用紙がプリンターのインクがのったとき、 どのように発色するか用紙によって違いが出るためです。
そこで、プリンターキャリブレーションツールが必要になってきます。 私が持っているのは、Datacolor社のSpyder3PRINT-SRという商品で、 2012年に購入したプリンター用キャリブレーターです。 最近の商品は、”Spyder PRINT”という商品名で販売されており、中身は同じと思われます。 価格も、アマチュア用なので日本では\50,000弱で購入できます。 世の中、業務用で高精度な\100,000以上の商品もありますが、 私にはこれで十分です。
これは、729色のカラーパッチを調整する用紙を使い、 プリンターでプリントし付属のセンサーでその各色の誤差を求め、 プリンター・プロファイルを作成するためのツールです。 もちろん、自分好みで明るさや、コントラスト、彩度の微調整も可能です。 これで作成したプロファイルを使ってプリントすると、発色は一発で決まります。 明るさだけを、自分好みで少し調整するだけです。 操作は簡単ですが、729色のカラーパッチを間違いなく読み取る作業がたいへんです。
これが中身です。ガイドプレートとセンサー、USBケーブルです

7枚のA4用紙にプリントした729色のカラーパッチです

画面の指示のカラーパッチをセンサーで読み取らせます

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